■白内障の手術後と、黄斑変性症後の眼鏡

通常、老眼の進行も止まっている年齢において、遠視(sph)・近視(sph)、乱視(cyl)の不規則な変化は水晶体の濁り方との関係があるものかと思われます。
眼鏡で矯正して0.7~0.8の視力が得られればいいのですが、矯正しても視力が0.5位までになってくると日常生活が不便になってきます。

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水晶体の変化


術前の屈折度数の変化

遠方視力の矯正
平成16年度
R)sph-1.00D cyl-0.75D Ax90° 矯正視力0.7
L)sph-0.25D cyl-1.00D Ax90° 矯正視力0.7
※両眼で0.9~1.0

平成17年度
R)sph-1.25D cyl-0.75D Ax90° 矯正視力0.5
L)sph-0.50D cyl-1.50D Ax90° 矯正視力0.5
※両眼で0.7~0.8

平成18年度(検眼のみ) 
R)sph-0.50D  cyl-1.50D Ax90° 矯正視力0.3
L)sph+0.25D cyl-1.75D Ax90°   矯正視力0.3
両眼で0.4。眼鏡は作製せず、白内障の手術へ


白内障手術後の視力は良好

R)sph-0.75D cyl-1.25D Ax90°
L)sph-0.75D cyl-1.00D Ax90°

■術後は裸眼で近くが見やすい弱度近視となり、矯正視力は、各眼0.9ずつ

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■乱視(cyl)について
白内障の手術は水晶体を人口のものに入れ替える手術なので、角膜の処置はいたしません。術前にあった角膜の乱視は術後も残存します。





その後、片眼の像に歪みが出始め、視力低下が起きる。


加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)

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眼底の黄斑部の疾患です。


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加齢黄斑変性症による像の歪み


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黄斑部の平坦さが
失われる原因


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正常の平坦な黄斑部(CT画像例)


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黄斑変性症(CT画像例)


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黄斑変性症の見え方



■眼科で視力検査をしていると、両眼共に黄斑変性症ではなく、片眼が黄斑変性症という人が圧倒的に多いのが現実です。目というのは普段、両眼で物を見ているので片眼の視力低下や片眼の異常には中々気付かない事が多いです。
 

左右の目で見え方に違いはありませんか?自分で出来る簡単チェック


画像を30cm位離して、中心の黒い点を片目ずつ固視して下さい。
●老眼鏡はかけたままで。

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アムスラーチャート
簡易検査
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このような見え方をして
いたら、すぐに眼科を受
診して下さい。           

 
 

老眼鏡を最初に決める

■黄斑変性症を発症後、片眼(右)は視力表の見ようとする部分が見にくいので遠方の視力が決定しにくく、まず、両眼の近方視力を測定しました。その度数から年齢分の加入度を引いたものを遠用度数とします。
※視力検査とは、遠方から測定するのが一般的です。ですが、何らかの理由で結果が不鮮明な場合、過去のデータを参考に近方の検査に切り替えて、近用度数が明確となったらその度数から年齢加入度を差し引いた数値を遠方の度数として、再び遠方度数を確認する事も必要です。

現在の眼鏡度数
近用度数
R)sph+2.75D cyl-1.25D Ax90°
L)sph+2.75D cyl-1.50D Ax90°

遠用度数
加入度数+3.00Dを引いた度数
R)sph-0.25D cyl-1.25D Ax90° 矯正視力0.2
L)sph-0.25D cyl-1.50D Ax90° 矯正視力0.7

 
■その後も、少しでも見にくいと感じる都度、検眼をして少しでも良好な度数が得られればレンズ交換を承っております。


 
 

視力は早期発見のバロメーター

屈折異常を矯正せず、いつもボヤケた見え方で過ごしていると、見え方の変化に気が付くのも遅れます。1.0の視力の人は0.8に視力が落ちれば「おかしいな・・」と割と早く気が付きます。いつも良く見えているので目の異常にも早く気が付くものです。
矯正すれば良い視力が得られるのに、0.5の視力のままでいつもぼんやりした見え方のままですと、0.3に視力が落ちていても案外気が付くのは遅くなるものです。目の異常の早期発見の1つとして、矯正すれば良い視力が得られるのであれば、ある程度は良く見える状態にしておく事も必要かと思います。