■「片眼」 白内障進行過程の検眼と眼鏡合わせ

片眼 白内障進行過程の検眼

矯正視力

R)裸眼視力0.2
L)裸眼視力0.2

R)sph+2.50D cyl-0.50D Ax80°   矯正視力0.7
見え方にダブリが出る

L)sph+3.25D cyl-1.25D Ax100° 矯正視力1.2


見え方にダブリが出る
白内障の進行過程で、レンズで矯正しても今までと同じ様な視力が得られなくなってくる頃、人にもよりけりですが、矯正しても視力が出なくなってくる頃の見え方として、「見ている文字に影が出る」「ダブって見える」というような見え方もおきます。

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例)「へ」という字の上に、
影の様にもう1つ「へ」の字


■こちらのお客様は、右目の白内障が進行しているとの事です。検眼においても矯正視力0.7がやっとの状態です。まだご本人は、眼鏡で視力が出る間は白内障の手術は希望されていません。


片眼(右)の手術をした場合

遠視(sph+)の眼鏡を日常掛けていますので左レンズは今のままです。右目を遠くが見えるようにした場合を想定しますと、

矯正視力

R)裸眼視力1.0※白内障術後
L)裸眼視力0.2

R)±0.00 cyl-0.50D Ax80°          矯正視力1.2
L)sph+3.25D cyl-1.25D Ax100° 矯正視力1.2


眼鏡は、右レンズのみ交換

R)±0.00                                   視力1.0

L)sph+3.00D cyl-1.00D Ax100° 視力1.0


3.00Dの左右の度数差が発生します!

問題点1.
眼鏡の装用状態が悪くなってしまいます。つまり、度数に差のある眼鏡を今まで掛けたことがない上に、白内障の手術をする年齢ですから若年者のように左右差のレンズに順応することは困難です。
問題点2.
では、せっかく白内障の手術をして良く見えるのですから、左レンズの度数を下げればいいのでは?これについては、ご本人の元来の目は「遠視」です。遠視の度数を下げてしまったら、遠くも近くも見え方が悪くなってしまいます。度数を下げるといっても精々、sph+3.00D⇒sph+2.00Dまでだと思います。左右差が2.00Dとなり、装用状態は多少良くなりますが、難しいでしょう。sph+1.50D sph+1.00Dまで下げると裸眼と変わりなくなってしまいます。両眼共、白内障の手術をした方が遠用眼鏡がいらなくなって、ご本人も快適だと思います。
両眼共、手術をした場合の想定

R)裸眼視力1.0※白内障術後
L)裸眼視力0.9※白内障術後
※両眼で1.2が見える可能性あり

矯正度数
R)±0.00 cyl-0.50D Ax80°   矯正視力1.2
L)±0.00 cyl-1.25D Ax100° 矯正視力1.2
※乱視(cyl)を入れるともっと良く見えますが、遠用眼鏡は必要ないと思います。




今回の作製眼鏡

R)sph+2.50D cyl-0.50D Ax80°  視力0.7

L)sph+3.00D cyl-1.00D Ax100° 視力1.0
※この状態で様子を見ます。



 

白内障が進行していて、かかりつけの眼科医から手術をした方がいいと
言われている方へ

手術となると御本人だけでなく、御家族にとっても大きな出来事であり、親近者に経験した人がいない場合はとても不安です。日帰り手術が一般的ですが、ご高齢で入院しての手術を希望する方も多くおります。
遠くの方を見やすくしますか? 手元の方に焦点を合わせて老眼鏡を使わないようにしますか?これは一体どんな意味だろうか・・等
中々、ご自分から先生達に聞きずらい事もあるかと思います。

当店主は、平成22年に、両眼の白内障手術をしており、その後、平成27年に後発(こうはつ)白内障手術も経験しております。
ご自分なりに思っている事や、心配されている事、御相談承ります。


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