■乳児と幼児の目~就学まで~

乳児の頃の「目」

生後2~3ヵ月頃は0.02程度の視力で、顔や手が小さいように眼球もとても小さく、強い遠視のためにぼんやりとしか見えていません。物を近くで見せても焦点をうまく合わせることが出来ません。その後、お母さんの顔を見たり、おもちゃを見たりしながら、徐々に視力が発達します。

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「短い眼軸」⇒角膜から網膜までの距離が短い小さな眼球

乳幼児の視力の発達
生後1ヵ月 目の前の手が動くのがわかる
2ヵ月 0.01
4ヵ月 0.04~0.08
8ヵ月 0.1
1歳 0.2~0.3
1歳半 0.4
2歳 0.5~0.6
3歳 0.8
7歳 1.0
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幼児の頃の「目」

■幼稚園の頃の視力は0.8位に。乳児の頃の眼球とは異なり、眼球のサイズも成長し大きくなります。この時はやや軽度の遠視が残っていて、まだ完全に網膜上にピントは結ばれていません。この頃に強い遠視が残っていると弱視になるおそれがありますので処置が必要になります。処置が必要な強い遠視は、就学前までに早期に見つけて治療しなければなりません。
乳幼児は見え方に異常があっても、それを訴えることはできません。3歳になれば視力検査が出来るようになるので、3歳のお誕生日が来たらなるべく早めに視力検査を受けましょう。お子さんをお母さんの膝に乗せて視力検査をしてくれる眼科もあります。

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「軽度の遠視」⇒まだ角膜から網膜
までの距離が、やや短い眼球です。

■視力に関する機能は6~8歳までで発達が止まってしまうため、小学校入学頃に弱視が分かっても視力の出ない可能性がありますので、早期発見・早期治療が大切です。この時期にかける眼鏡は一般的な眼鏡とは異なり、目の成長期に色々なものをたくさん見て、視力を育てるための治療用眼鏡です。

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治療用眼鏡作製例




 
 

学校に入る頃の「目」

DSC_0040 生まれた時の目は強い遠視ですが、成長と共に遠視が軽減し就学を迎える頃「正視」となります。大人と同じ大きさの眼球、大人と同じ視力です。


■遠視というのは凸レンズ(+プラスの符号)を必要とする「目」で、正視というのは±0です。正視の時期を過ぎた頃、ゲーム端末など近くばかりを見る生活(環境的な要因)、ご両親から受け継がれる遺伝的要因などで、凹レンズ(-マイナスの符号)を必要とした場合は近視へと移行します。

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