■レンズの「型」を変える part2

今回の「玉型変更」の依頼例を御紹介します。

「真円」の度付きサングラスを御依頼されたお客様の御紹介で来店されました。「丸いレンズにしたい」との事です。
お客様が現在使っているフレームを持ち込まれての御依頼です。

お客様のフレームです。

型替え
この原型の形を丸い形に「玉型変更」します。


この眼鏡を掛ける方の度数(近用)

R)sph+0.25D cyl-0.75D Ax135°
L)sph+0.75D cyl-0.50D Ax 55°


■上記の近用度数と、近用度数に-1.50Dずつ加入した下記の中間用度数とを組み合わせた中近用のデスクワーク専用眼鏡です。

この眼鏡を掛ける方の度数(中間用)

R)sph-1.25D cyl-0.75D Ax135°
L)sph-0.75D cyl-0.50D Ax 55°


■手元を見る時の瞳孔間距離(近用PD)は、60.0mmで、フレームの鼻幅が17.0mmです。今回の玉型サイズは43.0㎜に設定しました。
玉型サイズ43.0㎜+鼻幅17.0mm=60.0mm  今回も「瞳」がレンズの真ん中にくるようにしました。


 
 

型板とフレームの水平を合わせたところ、問題が発生!

問題点

型替え
丸レンズの内側(鼻側)カーブと、フレームの金具のカーブがわずかに合わないのです。


対処

型替え
金具を曲げたりする事も可能ですが、フレームへのダメージは与えたくないのでこのような方法をとりました。


外側(耳側)にも同じような問題が発生!

型替え
金具とレンズとの隙間と、金具がレンズに強くあたっている。


対処

型替え
隙間を埋める処理につづいて、金具が強くあたってレンズに歪みを与えないよう、型板に少し「くぼみ」を付けます。


修正した型板

型替え
デモレンズを使って削りイメージを確認。今回は、おまかせという事なので御客様には来店いただきません。以上、ここまでが実際に加工に入るまでの下準備です。


デモレンズを使って、確認

加工チェック


機械にデータを取り込む

型替え
玉摺り機のモニターに玉型を取り込みました。



 

完成です。

とても雰囲気の良いクラシックスタイルです。

完成1
完成2


■お預かりしたフレームの消耗部品(ネジ・ナット・鼻あて)を全て新品に交換してあります。