■白内障手術後の眼鏡

「遠方合わせ」『遠くがよく見えるようになった。老眼鏡だけ使えばいい。』

遠方合わせ

元々、視力は良好で眼鏡は老眼鏡だけを使用。水晶体の白濁によってレンズで矯正しても0.5以上の視力が出なくなったので手術をしました。
【遠方合わせは、基本的な合わせ方でもあります。】
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レンズで矯正しても0.5 術後、元々の視力と同じ

両眼を手術

現役で働いている50代後半の女性は、両目を白内障の手術。人口水晶体の度数は遠視も近視もない目になるよう希望し、白内障になる前の頃の視力に。
 
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白内障の水晶体 通常の水晶体


各眼の度数

平成26年はレンズで矯正すれば0.8得られた視力も、平成27年になると、日常生活の不自由が感じるようになり、眼科へ紹介、手術へ。若い頃から視力が良く、眼鏡を使っていなかった人は、術後もまた同じ状態に戻ることが望ましいようです。
平成26年度
R)sph±0.00D cyl-0.75D Ax90°(視力0.8)

 L)sph+1.00D cyl-0.75D Ax90°(視力0.8)

平成27年度
R)sph±0.00D cyl-0.75D Ax90°(視力0.4)

 L)sph+0.75D cyl-0.75D Ax90°(視力0.5)

眼鏡処方

眼鏡処方は「近用眼鏡」
※とても良く見える近用眼鏡に微量の乱視(cyl)度数が必要な理由として、手術後、遠視も近視もない目になっても、角膜が持っていた乱視は無くすことが出来ません。術後は角膜乱視が残ります。
R)sph+2.50D cyl-0.25D Ax130°(近見視力0.8)

L)sph+2.50D cyl-0.25D Ax  40°(近見視力0.8)

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「近方合わせ」『老眼鏡は不要。遠くを見る眼鏡だけ使えばいい。』

近方合わせ

元々、眼の屈折状態は-10.00Dを超える強度近視。裸眼の焦点距離は10cm未満なので、眼鏡は終日手放せません。趣味は「読書」。人口水晶体の度数は、裸眼で本を読む距離にピッタリの「近方合わせ」を希望しました。
 
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裸眼の距離が近い 強度近視の眼内ピント

両眼を手術

強度近視の60代後半の女性は、両目を白内障の手術。近視が「強度」→→→「適度な近視」に変わって、読書の距離に裸眼の焦点が丁度合い、裸眼視力も以前の10倍。眼鏡を使わず身の回りの物が見えるように変わったので、生活しやすい目になりました。
近視というのは、度が強すぎると対象物にかなり近付かないとはっきり見えません。また、極端に度が弱すぎれば老眼鏡が必要です。ある程度の近視が残ると、老眼鏡が不要、対象物に近付かなくて見える目になります。
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手術後の焦点距離 適度な近視の焦点


各眼の度数

近視が強い場合、それに伴って裸眼視力も0.1未満となり、-10.00D前後の近視眼ですと眼前10cmから先がぼやけてしまって不都合であり、入浴も眼鏡を必要とする人が多いです。裸眼視力が10倍になる事で、今まで不都合だった事が多く取り除かれます。
術前の度数は、
R)sph-10.50D (裸眼視力0.02)

 L)sph-9.50DD (裸眼視力0.03)

術後は、
R)sph-2.75D (裸眼視力0.2)

 L)sph-2.50D (裸眼視力0.3)

眼鏡処方

眼鏡処方は「遠用眼鏡」
両眼で0.8です。強度近視だった人は、強く合わせる習慣が少ないので外出での不便がない程度の視力を確保。一番は、レンズの度が弱くて済むので、厚さを気にする事なく眼鏡を選べること。
R)sph-2.50D (視力0.7)

L)sph-2.25D (視力0.7)

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度が強い頃は枠選びも吟味 度が弱い今は制約がない


「遠近合わせ」『片眼を手術した。今まで通り眼鏡は使うが合わせ方は変える。』

モノビジョン

片眼を遠く、もう片眼は近くが見やすいように視力を調整し、両眼で見た時に遠くも近くも見えるように合わせることをモノビジョンと言います。
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遠くが見やすいように 近くが見やすいように

左目を手術

強度近視だった60代後半の男性。左目を白内障の手術。右目は水晶体の濁りが弱いので手術はしません。
 
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右目は手術しない 術後の左目


各眼の度数

現在の各眼を完全矯正すると左右の差が大きく発生します。これは、元来の左目の強度近視が白内障の手術後、中等度近視へと変わったためです。この完全矯正のままでの眼鏡はかけられません。不等像という左右で異なる大きさの映像が眼に入ってくるからです。
R)sph-8.00D cyl-1.50D Ax180°(視力1.0)
※右目は手術をしていなくても視力は良好

L)sph-5.50D cyl-3.50D Ax180°(視力1.2)
※左目は人口水晶体の度数を中等度の近視に

眼鏡処方

モノビジョン処方は、「利き目」の方を遠くに合わせます。利き目である左目を手術し、近視も軽くなっているので遠方合わせに。度が強い右目は近くに合わせることで自ずと弱い度数になるので、左右の差が少ない眼鏡となり、不等像も発生しません。
R)sph-6.00D cyl-1.50D Ax180°(視力0.4)
※こちらの目は近くが見やすく

 L)sph-5.50D cyl-2.00D Ax180°(視力0.8)
※こちらの目は遠くが見やすく


「中間合わせ」『室内にピントが合い新聞も裸眼で読める。外出用に遠近両用。』

中間合わせ

例えとして、ぎりぎり免許の更新が通るくらいの視力。弱度の近視になる度数の人口水晶体を使います。
完全な遠方、極端に小さい文字を見る以外、眼鏡の出番がない。
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裸眼視力はこのくらい お家の中にピントが合う

両眼を手術

以前は中等度の近視だった80代後半の女性。白内障の手術を両眼行い、弱度の近視眼になり、眼鏡を殆ど使用せず日常を過ごせる目に。
 
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術前の目(中等度近視) 術後の目(弱度近視)


各眼の度数

この裸眼視力であれば、在宅時は眼鏡を使用しないで済みます。間歇性外斜視があるので眼鏡はプリズム加工。間歇性(かんけつせい)とは「時々」という意味です。
DSC_0040疲労や加齢による目の調節力の低下が原因とも。
DSC_0040眼を外側に向ける筋肉「外直筋」が、本人の自覚なしに眼を外側に向けるような刺激を受けている。【眼球の6つの筋肉】
R)sph-1.25D cyl-0.75D Ax110°(視力1.0)
※裸眼視力は0.4 【3プリズム内方】

 L)sph-0.75D cyl-1.50D Ax  90°(視力1.0)
※裸眼視力は0.6 【3プリズム内方】

眼鏡処方

外出用なので遠くを見やすく作ります。右目の近視(sph)と乱視(cyl)の割合を左目の度数を逆転させたように組むことで、利き目である右目が優先されて見やすい1.0となります。片眼斜視でもプリズム加工は両レンズに行なうことが基本。
R)sph-1.50D cyl-0.75D Ax110°(視力1.0)
※【3プリズム内方】ADD+2.75D

L)sph-0.75D cyl-1.50D Ax  90°(視力1.0)
※【3プリズム内方】ADD+2.75D

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プリズム加工されたレンズ 通常の近視のレンズ


まだ眼内レンズ(人口水晶体)が普及していない頃は「無水晶体眼用」 眼鏡レンズが普通でした。

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各眼の度数

※無水晶体眼用のレンズを使っている人の特徴として、度数の変化が極めて少なく安定し、多年数を同じ度数で過ごしている人が多いこと。こちらの90代女性の場合も遠用眼鏡は平成19年度と今も同じ、近用眼鏡も平成11年度と変わらず、度数の変化よりもレンズ自体の寿命が先に来るという状態です。
 遠方の矯正
 R)sph+10.50D cyl-0.50D Ax90°(視力0.5)

 L)sph+11.00D cyl-1.00D Ax90°(視力0.5)

 近方の矯正
 R)sph+13.50D cyl-0.50D Ax90°(近見視力0.5

 L)sph+15.00D cyl-2.00D Ax90°(近見視力0.5

眼鏡処方

眼鏡処方は「遠用眼鏡」
眼科にて視力検査をした後、現在の眼鏡で合っているが、レンズにキズが多いため暗く見えたり、またはキズのためにボヤケることがあるので同度数で交換。
 R)sph+10.50D cyl-0.50D Ax90°(視力0.5)

 L)sph+11.00D cyl-1.00D Ax90°(視力0.5)

※無水晶体眼用のレンズの見やすい部分でもあり最も大事な「内径」のみを枠内に入れ、不要な端の部分は全て削りました。そうすることでレンズの中央、側面で見ても同じ様に見えるからです。
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