■原因は、遠視の眼精疲労か?

遠視による症状?  肉体面や精神面に悪影響が・・

眼の奥が痛い、眼を開けているのが辛い、肩こり、頭痛、胃痛、嘔吐、食欲不振、瞼が痙攣する、イライラや不眠、全身倦怠感から軽度の鬱の症状にさえも・・
 
50代女性の例  以前、近用眼鏡をお作りいただいた御客様ですが、遠用の眼鏡は今まで使っていませんでした。視力は問題なく見えていますし、ご自身も遠用眼鏡をかけるということは考えた事もない。との事です。ですが、上記の症状を訴えて来店され、「眼からきてるのか、それ以外の問題なのか・・とにかく疲れて疲れて  何がなんだかわからないと・・」

 
まず、今まで遠くが良く見えていて視力が良いという事に着目しました。裸眼視力を検査したところ  右1.2  左1.5
 
次にRed&Greenテスト

各眼とも完全にGreenが鮮明に見えるため(R<G)、遠視の度が必要であるサインだと考え、RedとGreenが同じ明るさになる(R=G)遠視の凸レンズを装用してみました。
 

検眼結果
右裸眼(1.2)遠視度数+0.75Dで視力は1.2
左裸眼(1.5)遠視度数+0.50Dで視力は1.5
この度数で、RedとGreenは同等の鮮明度
ご本人の最初の一言は、「利き目がとても楽です。」だけどなんか「ぼやける感じ・・」

 
もうすでに御引退された眼科医に、私達が常に口うるさく注意を受けていたことは、「遠視は視力を抑えなさい!」「眼鏡が薬よ!」です。
その方が体の為に良いという事を説明し、もう少し遠くを見させないように凸レンズを強くして、眼の方で過剰な調節をせずにレンズの方で補ってあげたいのですが、今まで遠用眼鏡を装用していない方ですので御本人と相談の上、検眼結果の度数にて、まずは1週間様子をみていただきました。
 
1週間後  だいぶ眼も体も以前よりは調子が良い感じがする。遠くの視力を抑えるとこうなるのか・・と、なんとなく理解できたとの事。
ここで更に、凸レンズの度を強くしました。
 

検眼結果
右裸眼(1.2)遠視度数+1.00Dで視力は0.9に抑える
左裸眼(1.5)遠視度数+1.00Dで視力は0.9に抑える
両眼で1.2がぎりぎり見える状態で、Red&Greenが完全にRed(R>G)となるように再度調整。

 
視力が落ちてきて、遠視度数を用いて良い視力が得られるのであれば、眼鏡をかける気が起きますが、視力がとても良いのに何故、眼鏡をかけるのか。何故、あえて遠くが見えにくい眼鏡にするのか。非常に理解しにくい事ですが、昔大変お世話になった先生は、眼の周りが重たい、頭の後ろが痛い、奥歯や顎あたりが突っ張る、首筋が凝る、そういった患者さんに対して視力が良くても老若男女問わず凸レンズ+0.50Dの眼鏡を処方していました。遠視の眼は過剰な調節によって疲れる眼なので、全身にその悪影響が出る場合があるという理由からです。
 
RedGreenテストの考え方-
基本的に眼鏡処方はRedが鮮明に見える状態で処方します。近視の眼鏡なら眼に対して少々弱めに合わせてあるとRedが鮮明に。逆に過矯正の状態ですとGreenが鮮明に。これは眼に対して度数が強すぎますよ!という合図です。
遠視の眼鏡なら眼に対して充分な遠視度数が合わせてあればRedが鮮明になり、眼精疲労が出にくい状態です。逆に眼に対して遠視度数が不足しているとGreenが鮮明になり、過剰な調節を促すため疲れやすくなるでしょう。