■穴の位置を変えて掛け具合を変える -縁なしメガネ-

掛け具合の調整では直らない根本的な原因

きちんと顔に合わせて調整してもズレ落ちる原因のひとつに、フレームパーツの付いている位置が原因になっていることがあります。縁なしフレームの場合、レンズに穴をあけてネジとナットでブリッジ・テンプルを固定しています。この二つのパーツが既存の位置のままでは掛け具合が悪くなってしまう例を挙げてみます。
 
 
顔のマネキンに絵を書いてみました。こうなっている例が意外と多いものです。

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きちんと掛けていても、ズレ落ちている印象


理由としては、メガネが下に落ちる位置にブリッジが付いている。

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レンズの高い位置にブリッジと鼻パッドがあり、
ズレ落ちているような掛け方になってしまう。




 
 

対応策1「ブリッジを固定する穴の位置を下げる」

右側が既存の玉型です。影によるスジが入ってしまっていますが、赤い点線下に玉型上部があります。左側が穴の位置を下げて組んである新しいレンズです。緑点線下に玉型上部があります。最後のマネキン画像がブリッジを下げ、レンズが上に持ち上がって、見た目も良い印象になったイメージです。

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右が既存の玉型


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左が穴位置を下げて組んだレンズ


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左右比べると左が持ち上がっています。


穴の位置を変える前の玉型データと、穴の位置を下げた玉型データです。数字だけで見ると、わずか2.65mm移動させただけですが、メガネ加工における2.65mmというのは大変大きな数字です。

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元々の穴位置は玉型の水平から8.65mm上にある


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2.65mm下げ、水平から6.0mm上の位置へ移動


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ブリッジが下がり、レンズが持ち上がります。




 
 

対応策2「テンプルの穴位置も下げる」

既存のテンプルが付いていた位置はさほど高くなかったので、少しだけ穴の位置を調整しました。
 
 

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元々の穴位置は玉型の水平から5.54mm上にある


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0.54mm下げ、水平から5.0mm上の位置へ移動




 
 

追記

今回はお客さまが当店以外で購入されたフレームをお持ちになりました。そのフレームには6カーブのダミーレンズがついていましたので、同じように6カーブのレンズを特別注文して加工してあります。
 
 

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お持ちになったフレームには、6カーブレンズ


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同じ6カーブの近視レンズを使います。