■調節緊張(現代人にとって、すべての年齢で調節緊張は無視できません。)

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調節緊張

眼は、近くを見る時、網膜上に正しく焦点を合わせるために調節筋(毛様態筋)が水晶体を厚くして光の屈折を強めます。長時間近くを見続ける事によって、毛様体筋疲労を起こして、ピント調節機能が硬直してしまい、近くにピントが合った状態で固定されて遠くに焦点が合わせられなくなります。一時的に近視と同じ症状になるので、偽(ぎ)近視とも言いますが、現在では調節緊張と呼ばれています。眼が非常に疲れた状態なのです。

青い線が光の通り道

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  【遠くを見ている時、水晶体は薄いまま】
遠くを見ている時は、調節筋(毛様体筋)は
働かず眼はリラックス状態にあります。
【近くを見た時】薄いままの水晶体では網膜上
にピントが合いません。調節筋(毛様体筋)が
水晶体をふくらませないと近くにピントは合い
ません。
【近くにピントが合う】ピントが調節されて近
くが見える。この状態が長く続くと、眼は凄く
疲れます。

■眼科では、ピント調節の改善のため調節筋(毛様体筋)をほぐすための点眼薬治療をおこないます。また、お使いの眼鏡・コンタクトレンズが適正かどうかの検査(遠見視力・近見視力)をします。この検査で大事なのは、遠くが良く見える眼鏡・コンタクトレンズが必ずしも眼に良いとは限らないという事をお伝えするためでもあります。遠くが良く見える強い度数で近くを見続けることで、調節筋(毛様体筋)の働きを多くさせ、結果として眼精疲労につながるからです。

■眼が疲れた(調節緊張)状態で視力検査をした場合、近視の人は実際の度よりも悪くなったり、遠視の人は近視のような検査結果が出ます。特に子供は調節力が強いので、この傾向が著しくあらわれます。そのような場合眼科では、あえて遠くがまったく見えない程の凸レンズを付けた(雲霧うんむ)状態で5分~10分、眼を休ませてから視力検査をおこなう事もあります。 点眼薬(調節麻痺剤)を用いる事もあります。