■加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)

ほとんどの黄斑変性症は滲出型(しんしゅつがた)

およそ20%のタイプ「萎縮型いしゅくがた」(乾燥型)は進行も緩やかで、およそ80%を占める「滲出型しんしゅつがた」(新生血管型)は、網膜の中心部にある黄斑(おうはん)の下に新生血管が生え、網膜が障害される病気です。特徴的な症状は、「線がゆがむ」「真ん中だけ見えにくい」「目を動かしても見えにくい部分が同じ場所についてくる」など。放置すると、視細胞が死滅して視力が急激に低下する。

「網膜」にある毛細血管が目詰まりすると、血液が流れなくなるため、 網膜細胞は酸素と栄養が不足し、新しい血管を生じさせます。これが「新生血管」 と呼ばれ、滲出型黄斑変性症の原因となっています。
 

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滲出型黄斑変性症

 

この新生血管というのは正常の血管とは違い、 血管の壁がとても薄く、すぐに破れて出血します。 出血した血液が網膜の中へ漏れると、網膜は浮腫(ふしゅ)という状態になり、視力が低下してしまいます。

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網膜浮腫


 
 

「黄斑部」は、紫外線・青色光をまともに受けます。

「黄斑部」は、紫外線・青色光をまともに受けます。 そのため活性酸素が発生して、視神経の脂肪やタンパク質を酸化させます。
 

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紫外線・青色光
紫外線により活性酸素が発生

活性酸素は体にとって必要な物質です。体内に侵入した細菌やウイルスを撃退するために、白血球から放出され殺菌・消毒としての役割があります。
一方で、体に悪影響を与えてしまうといった面もあります。人間はおよそ60兆の細胞で構成されますが、その細胞の外側にある細胞膜は不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)という油で作られています。不飽和脂肪酸は活性酸素と結びつくことで酸化して過酸化脂質となり、細胞が老化してしまいます。鉄が酸化して錆びるのと同じように、体内でも活性酸素の影響によって酸化が生じ、体が錆びてしまうのです。

 
 

黄斑変性症 簡易検査(左右の目で見え方に違いはありませんか?)

画像を30cm位離して、中心の黒い点を片目ずつ固視して下さい。
●老眼鏡はかけたままで。

アムスラーチャート簡易検査
DSC_0040 このような見え方をしていたら、眼科を受診して下さい。
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片眼に異常が起きていても両眼で見た場合、もう片方の眼が見え方を補ってしまうので発見が遅れることがあります。また、視力が落ちている為に異常に気がつかない場合もあります。定期的な視力検査と、必要であれば屈折異常の矯正をして正しい見え方にしておく事で早期発見にもつながります。

 
 

加齢黄斑変性症の対策にサングラスを!

サングラスと言っても過度な濃色を掛けると、瞳孔は明るさを少しでも取り込もうとする働きが起きて大きくなり、余計に紫外線を入れやすくしてしまいます。色の濃さは相手から見てこちらの目が見える位の濃さで、紫外線透過率1%以下のUVカットレンズがいいでしょう。
また、紫外線の量に対し濃度が変化する調光レンズもおすすめです。
 

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相手から目が見える位の濃さが
理想です。


 
 

加齢黄斑変性症は、東大病院へ

東京大学医学部眼科学教室では、「黄斑」の研究・治療がすすめられており、東大病院眼科には、「黄斑外来」があります。

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東京大学医学部眼科学教室


 
 

白内障の手術後と、黄斑変性症後の眼鏡