■加齢黄斑変性症と”酸化”

私達は、呼吸によって1日に500ℓ以上の酸素を体内に取り入れているといわれています。その酸素を使って食事で摂った栄養素を燃やし、エネルギーを作り出していますが、この過程で取り入れた酸素の約2%分が強い酸化作用を持つ活性酸素に変わるといわれています。
もともと活性酸素には、その強い攻撃力で体内に侵入したウイルスや細菌を退治するという大切な役割があります。
ところが必要以上に増えてしまうと、健康な細胞まで酸化してしまうため、老化の引き金になります。

 

活性酸素は細胞を傷つけて人体にとっては有害な物質ですが、酸素を利用してエネルギーを生産する私たちの体内では必ず発生してしまいます。そして、私達の体には発生した活性酸素を無害な物質にするために、抗酸化酵素が備わっています。

さらに悪いことに、現代の日本人の食生活は、活性酸素を増やす食事が多く、しかも活性酸素の消去に必要なビタミンやミネラル、酵素などが不足しているので、ますます活性酸素が増えてしまうのです。

その食事とは、食生活の欧米化やレトルト化、添加物過剰な食品、古い油の揚げ物や加工食品、ジャンクフードなどです。
食事のほかにも、ストレス・睡眠不足・紫外線・塩素を投入した水道水・化学物質全般なども活性酸素の過剰発生の原因です。

 

長寿食は酵素の宝庫


「日本食は長寿食」という調査結果は、テレビを見る人なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。ご飯、みそ汁、魚や肉のおかず「主菜」、漬け物などの「副菜」で成り立つ日本食が長寿の元とは良くいわれます。

現代の食生活と比べて、あまり栄養状態が良くなさそうな江戸時代でも100歳を超える寿命を全うした僧侶がいたそうです。

精進料理は腹八分目の食事に発酵食品の漬け物、納豆が出ますので、長生きは酵素の恩恵もあるのではないでしょうか。

それに対して現代の食生活は高カロリーな割に栄養価が低いのです。ファーストフード、丼もの、ラーメン、焼き肉などは脂質とたんぱく質が多い割にビタミン・ミネラルが少ないです。

新鮮な生野菜や果物は、外食でなかなか取りにくいのは実状です。でも外食産業がすすめるままの食生活では、40~50代で生活習慣病にかかる確率が高くなっても仕方ありません。

元気で健康な体で老いを迎えたい。その願いには、昔の日本食を思い出す必要があるのではないでしょうか。

 
 

黄斑変性症と”抗酸化物質”

「黄斑部」は、紫外線をまともに受けます。そのため活性酸素が発生、視神経の脂肪やタンパク質を酸化させます。
目や体の中に「抗酸化酵素」や、酸化物を吸収・分解する酵素の量が充分であれば問題ありません。
老化やストレスによりこれらの酵素が不足していると、黄斑部は活性酸素によりにダメージを受けてしまい、黄斑変性症が発症しやすい状態となります。
これに対応するためには、体内や目の抗酸化物質を増やすこと。そのためには、抗酸化性のの栄養素を積極的に摂ることが重要です。

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加齢黄斑変性の治療指針-日本眼科学会-